『基石/Fundamental』

こんばんは!広報部の杉本です。
本日は大変冷え込みましたね〜
さて本日で本祭まで残り12日となりました!
残りわずかですね!
本日も引き続きプログラムCの入選作品を紹介していきたいと思います✨

【入選作品紹介⑩】

『基石/Fundamental』(台湾)

監督:邱士杰

あらすじ
これは、原理主義の背後にある奇妙で恐ろしい現実を発見したティーンエイジャーの物語である。 超宗教的な環境に嵌りこんでいる彼の周りの人々は、幼い頃から彼を厳格かつ時に不合理な世界観に忠実に従わせようとする。 彼は最終的に、狂気に囚われ、罪悪感に溺れ、周りの宗教的なコミュニティから与えられる偽りの希望のすべてを食いつぶしながら生きることになる。ある日、彼は信仰から逃れるべくありったけの勇気を振り絞り、人間の存在というのは、実際には彼が育った白黒はっきりした現実よりも、より微妙な経験であることを目の当たりにする。

実行委員講評
”世界をあいまいなままにする”
初めに、この物語が作者の体験に基づく旨が綴られている。とある物事に対する感じ方や捉え方は十人十色であり、それを共有するのは容易なことではないが、このアニメーションはその高い壁を見事に乗り越えている。作者が感じたであろう恐怖や苦しみが鮮明に刻まれ、観ている者に身につまされるような思いを抱かせるのだ。また、一見呆気なく感じられるかもしれないラストも意味深である。外側から自分のすべてだった環境を眺めると、そこはあまりにも小さな空間だった。青年は憑き物が落ちたような表情で眺め、再び歩き出すのだ。

この作品はプログラムC(11月29日、30日)に上映予定です!
是非ご来場ください!