プログラムDのご紹介

こんにちは。

最近ますます冷え込んできましたね~。

本祭部のきえです🐟


本日は副実行委員長のとみーさんのコメントと合わせて

「プログラムD」をご紹介いたします。

熱く語るコメントにもご注目ください!


それではさっそく1作品目から↓↓



『100 Apples』

Chia-Yao Wang

National Chengchi University

2014 / 台湾 / 28min<実写>


イージェは、恋人シュアンへのプレゼントに悩んでいた。親切な絵の先生チェンチは、彼女に贈る絵の着想を一緒に探し求める。しかし突然チェンチは海外へ行くと伝え、イージェに100個のリンゴを描かせる。リンゴを1個描く度、彼は自分の隠れた感情に気付いていく。

<実行委員によるコメント>

淡い淡い淡い、全品サラダのフルコースみたいな印象。

全編通してパステルカラーが画面に組み込まれていて、画作りへの徹底的なこだわりが凄く伝わります。主人公の顔もいいですね、心の機微が映像に滲み出ている。

ラストの引き際が完璧です、ジ~ンときました。


『かたすみの鱗』

石谷 恵

東京芸術大学大学院

2015 / 日本 / 9min<アニメーション>

頭の片隅で鱗が光り、記憶の発掘を始める。迷子になった博物館で出会った館長は、どんな人だっただろう。

<実行委員によるコメント>

ちっちゃいときは恐竜が動くってだけで感動したものです。

一つ一つの構図・カット割りが的確で、劇中音楽も情緒豊かで、<絵が動く魅力>がいっぱい詰まってます。前衛的なアニメーション作品が多い中、一番見易くエモーショナル。

歳を重ねた方ほど味わい深いテーマだと思います、子どもから大人まで楽しめる作品です。


『I'm here』

中内 友紀恵

上水樽 力

東京藝術大学大学院

2015 / 日本 / 6min<アニメーション>

どこへ向かって良いのか分からないけれど、どこかへ進まなくてはならない。何かを目指さなくてはならない。たえず形を変えながら漂う心は、目的を見つけることで成就へと駆け出していく。

<実行委員によるコメント>

「ん、なんじゃこりゃ、よく分からんがスゲェ」と感じた初見時。

身体・心が疼くというか、本能的に映像と音を感じまくって味わいまくって。「音と映像の対等な融合=ソニマージュですよ」って意見がありまして、ほお、なるほどなあ。

色々と解釈・考察したのですが、初見時は頭からっぽにして観ることをオススメします。



『The Bad Old Us』

Lily Erlinger

Filmakademie Baden-Wurttemberg

2014 / ドイツ / 28min<実写>

これは主人公エイドリアアンが家族と住む町、そして、ここで毎年行われるラッフルといクジ引きの伝統に関する話だ。この村は、村長と守衛の人生哲学に導かれ、一見平和そうに見える。しかしエイドリアンは、森の奥深くで耐え難い真実を目撃してしまい…。

<実行委員によるコメント>

目に焼き付くショットの連続、たまげた。

ある子が「ベルイマンっぽい」って感想言ってて、絵画のような美しさ、神々しさを漂わせております(ベルイマン観たことないですが)。淡々と進む不条理、脆く哀しく――作家の眼差しが鋭く作品に反映されています。

作家に一度、自分を観察してもらいたいです。



以上、副実行委員長とみーさんとお送りいたしました🍎

「プログラムD」は、

11月24日(火)16:45~

11月26日(木)16:45~

に京都シネマにて上映いたします。


さて、プログラムA~Dの紹介が終了いたしました!

この15作品の中から、

実写部門・アニメーション部門

それぞれグランプリが選ばれます。

発表は11月27日(金)18:00~です。


ドキドキですね💕

京都シネマにてお待ちしております!


次回は、

特別企画「WorldWide Collection ~世界を目撃せよ~」

をご紹介いたします。

お楽しみに~🎈🎈🎈



本祭まで

残り12日!!