【プログラムのご紹介】コンペティションD
こんにちは〜!
食欲の秋ということで、誘惑に日々悩まされている本祭部の田中です。
さて、今回はコンペティションDの作品紹介です!
↓コンペティションDの上映スケジュール↓
11月27日17:35〜19:40
11月30日17:35〜19:40
『FILAMENT』
田中大貴
日本大学
2017/30min/日本<実写部門>
[受賞歴]
・JPPA日本ポストプロダクション協会アワード2017 学生映像技術ドラマ部門シルバー賞
・第11回田辺・弁慶映画祭 入選
・カナザワ映画祭2017 審査員特別賞
・第9回オイド短編映画祭 入選
[あらすじ]
雄介には誰にも言えない秘密があった。彼は空を飛ぶことができたのだ。20歳になり、初めてその秘密を打ち明けられる女性と出会う。幸せな時間が流れ、雄介は昔からの夢だったヒーロとして活動を始める。しかし彼を待っていたのは厳しい現実だった。夢を追う者の、厳しい現実との闘いが始まる。
[実行委員による審査講評]
"まばゆさに目をくらませて"
ヒーロー映画における善と悪を描くこの作品は、単なる勧善懲悪の物語にはとどまらない。善、そして光のアイコンたるヒーローであることへの絶望や葛藤、加えてヒーローへの屈折した憧憬が、重厚なストーリー構成と高い映像技術で巧みに表現されているのである。光には常に影が付きまとう。その影は、いつも光自身から生み出されているのだ。
[ひとこと]
ヒーローのビジュアルの圧倒的完成度に鳥肌。
『Tough』
Jennifer Zheng
Kingston University London
2016/5min/イギリス<アニメーション部門>
[受賞歴]
・Nominated Animated Short Film 2017
・Best Animated Documentary at KLIK Amsterdam 2016
・Audience choice for Best Animated Documentary at LIAF 2016
・Jury Award for Best Short Film at 10th British Shorts Film Festival, Berlin 2017
・RTS London Student Awards, Best Undergraduate Animation 2017
・RTS National Award for Best Undergraduate Animation 2017
・FANtastische Award at ITFS 2017
・Best Director in the Short Documentary category at the Los Angeles Asian Pacific Film Festival 2017
・Best animation at Vidlings and Tapeheads VTFF 2017
・Jury's Special award at SICAF 2017
・Special mention, student competition, Anibar 2017
・Student Academy awards finalist 2017
・ADAA finalist 2017
[あらすじ]
大人になって初めて理解できることもある。中国人の母とイギリス生まれの娘が大人同士として初めて話すとき、幼いころの文化の上でのすれ違いに新たな光が当たる。
[実行委員による審査講評]
"折り鶴が運ぶ四半世紀"
大人どうしになった娘と母の対話は、トランクィロな旋律を背景にして二人の不和を解きほぐし、おり直してゆく。簡単には語り尽くせるはずもない彼女らの物語、その歴史を、手書きで刻み込まれた線描と繊細なモンタージュの積み重ね、目に、心に焼きつくビビッドな色彩により観客に追体験させる監督の手腕には感服するばかりである。
[ひとこと]
アイデンティティーって何だろう。
『PRIA』
Yudho Aditya
Columbia University
2016/22min/アメリカ<実写部門>
[受賞歴]
・コロンビア大学映画祭 特別上映
・ナショナル・ボード・オブ・レビュー 特別上映
・第17回 International Film Festival 入選
・第11回 OUTFEST FUSION LGBT PEOPLE OF COLOR FILM FESTIVAL 入選
・ニュールネッサンス映画祭 入選(Nomination Best Asian Short)
・第30回 ロンドンLGBT映画祭 入選
・第13回 リーズ・クィア映画祭 入選
・第46回 ゼーンズフト国際学生映画祭 入選
・ツイスター・アレイ映画祭 入選
・第8回 カシシュ・ムンバイ国際クィア映画祭 入選
・MY TRUE COLORS FESTIVAL 入選
[あらすじ]
インドネシアの農村に暮らす青年は、自分の生い立ちにまつわる因習と、西洋の自由への理想化した空想との間でもがいていた。
[実行委員による審査講評]
"慕情の果て、光に焦がれる"
当然だと考えていること、それは誰かにとっての呪縛なのである。許されるはずもない思いをひそかに抱える青年は、現状を変えるすべを何一つ持っていなかった。理想化された自由の幻想は、はるか遠くでむなしく輝いている。鏡に映る自分に目を伏せた彼は、どのような道を歩むのだろうか。幸せのかたちに満たされる瞬間は来るのだろうか。その決断は、私たちにちりりと焦げ付く胸の痛みを与える。
[ひとこと]
幸せとは。
『Australia』
Rodrigo Ruiz Patterson
Centro de Capacitación Cinematográfica
2016/29min/メキシコ<実写部門>
[受賞歴]
・デシエルト国際映画祭 ベスト・ラテンアメリカ・短編映画賞
・ジェンダー・パースペクティブ国際映画祭2016
・メキシコ国際短編映画祭2016
[あらすじ]
エレナは、40歳を迎えて不妊に懊悩する女性である。最後と決めた挑戦も報われず、一方彼女の隣人は赤ちゃんとともに病院から戻ってきた。エレナは隣人がいない間に隣の家に忍び込み、赤ちゃんモニターを持ち帰ってドアの向こうでなにが起きているのか盗み聞くようになった。
[実行委員による審査講評]
"そして彼女は「声」を盗んだ"
偶然に隣あわせた二人の対比は、望みの叶わぬ女性の満ち満ちた狂気を鮮烈にし、この作品の奥行きを拡げていく。卓越した撮影技術と演出力により、私たちは徐々に現実と非現実の境目を見失うのだ。自然光を採り入れた照明、環境音の増幅が生むサスペンスはともに狂うような共感覚を与えてくれる。
[ひとこと]
ストーリーが進むほどに引き込まれていく…。
いかかでしたか〜?
次回は折笠良レトロスペクティブです!
映画祭まであと少し!楽しみですね〜
皆様もぜひ、お気軽にお越しください!
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