『The Wedding』(オーストリア)
あらすじ
フリーターの写真家が実家に帰ってきたのだが、家族と過ごす時間は彼にとって苦痛でしかなかった。
実行委員による審査講評
”脇役にしばしスポットライトを”
悲劇のヒーローにすらなれないマークに劇的な出来事は訪れず、ただ冷たい現実がちくちくと身を刺すばかり。この作品には、彼以外にとっては他愛もないことがらが丁寧に並べられている。おおよそ主人公らしくない彼を主人公たらしめているのは、他でもなく監督自身なのだ。彼は最後に一歩踏み出したかもしれないし、そうでもないかもしれない。明日には希望があるかもしれないし、そうでないかもしれない。迎える結末は、観る者の心を不思議と爽やかにしてしまうことだろう。
監督について
Sebastian Mayr
1983年、オーストリアはザルツブルグ生まれ。高校卒業後はザルツブルグやウィーン、マラガにてコミュニケーション・サイエンスを学ぶ。18歳の時にドイツの映画業界で働き始め、二年間脚本や撮影用台本の執筆に従事する。2009年にはミヒャエル・ハネケの教えを受けるべく、 Filmakademie Wienに入学。現在はウィーンに在住し、制作を行っている。
コメント
この映画を見ていただけることは喜ばしく、また光栄に思います。この映画で試みた表現が分かち合われ、みなさんが何かを見つけ出せることを願っています。また映画を楽しんだあとには、劇場の外でその体験を聞かせていただければ嬉しく思います。
影響を受けた監督や作品
ロバート・アルトマン、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ドゥニ・ヴィルヌーヴ
作品情報
実写部門
オーストリア/2016年/40min
Filmakademie Wien
スタッフ:<監督・脚本> Sebastian Mayr
<撮影監督> Alexander Dirninger
<編集> Sebastian Longariva
<プロデューサー> Lena Weiss
<美術> Winnie Küchl
<音響> Norbert Bichler
<衣装>Anja Kohlweiss
<メイクアップ> Maria Meßner
キャスト:<俳優>Robert Finster, Helene Stupnicki, Philipp Hochmair, Sabrina Reiter,
Clemens Berndorff, Dominic Oley, Elisabeth Augustin, Magdalena Kronschläger
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