『愛のかかと』/ 日本
あらすじ
ヒールの掟に従う。彼女たちの密かな愉しみ。
実行委員による審査講評
"かかとについて私が知っている二、三の事柄"
消費社会に生きる女性の欲望は、時として男性社会の要請を無意識に内面化していることがある。その象徴が「ヒール」であり、本作はそうした女性の意識や身体に作用する力学の転覆を目論んでいる。女性の、女性による、女性のための欲望はいかにして形作ることができるのか。こうした問いに対する一つの応答が、ここにある。
監督について
円香
1990年千葉生まれ。2012年東京造形大学造形学部デザイン学科アニメーション専攻領域卒業。女性や魔女といったテーマに関心を持ちアニメーションの制作をしている。2016年東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻修了。代表作に『JINGIWIKI』(2012)『GYRØ』(2014)。
コメント
この作品を制作するにあたり、私は女性の欲望を表現する女性アニメーション作家たちの作品を研究しました。女性のアニメーション作家がどのような手法で欲望を表現するのかに関心があったからです。この「愛のかかと」という作品に登場する女性たちはそれぞれが自分だけの密かな愉しみを持って生きています。苦しみを伴う快楽や、倦怠感、生きづらさを抱えつつもしたたかに生きる女性の欲望を表現しようと試みた作品です。
影響を受けた監督や作品
ミハエラ・パヴラートヴァー、ルース・リングフォード
作品情報
2016年
東京藝術大学大学院
10min<アニメーション部門>
キャスト:<声の出演>マゼンタ 杉山恵里香、ブルー じゅんじゅん、グリーン 佐藤美代、ヤマブキ 杉山恵里香、ブラウン 梅田健太
スタッフ:<音楽>阿部壮志、小鷲翔太 <音響>高橋紗知 <チーフプロデューサー>布山タルト
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