『FEED』(日本)

あらすじ

2匹の生き物がゆっくりと1日を数え終わる頃、子供たちは食卓につく。大人たちは倉庫の番号を確認し、一心にストックを増やす。過ぎていく日々、消費される番号。知らないところで動いている、日々のしくみ。



実行委員による審査講評

"「どうして」と「だって」の狭間に" 

どうして時間は流れるの?だって時間は流れるものだから。野暮な科学的説明をしても仕方がないし、私たちはこう答えるしかない。この作品は私たちが無意識のうちに組み込まれている自然の摂理をあるがままに描写している。この「どうして」と「だって」の間に横たわる無意味な同語反復を、ひとつの濃厚な世界として構築しえた監督の豊かな想像力に魅了されて止まない。


監督について

岡崎恵理 (Eri Okazaki)

1993年、東京都生まれ。2016年、多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。『FEED』が広島国際アニメーションフェスティバルで国際審査委員特別賞を受賞。現在、株式会社カーフ所属。


コメント

このたびはご覧いただきありがとうございます。食事をテーマに、1440分の中で規則正しく生きている人たちを描きました。楽しんでもらえたら幸いです。


影響を受けた監督や作品

マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット『お坊さんと魚』
ジュリア・ポット
メルリン・フリューゲルなど


作品情報

2016年
多摩美術大学
7min<アニメーション部門>
スタッフ:金田望、望月資泰、望月久美子