【本祭レポート】11/29 コンペティションD
本日は本祭4日目の様子をお届けします。
1プログラム目は野口くんがレポートしてくれました。
↓↓↓
11月29日(火)16:45~
コンペティションD
●登壇ゲスト
『America』
主演 Marta Mazurek(マルタ・マズレカ)
『ALICE』
監督 Satinder Singh Bedi(サティンダー・シン・ベディ)
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4日目の1プログラム目はコンペティションDです。
残念ながら、『私には未来がある』の大内りえ子監督、
『愛のかかと』の円香監督は、ご欠席でした。
トークショーでは、まず実行委員 野口による作品講評を行いました。
『America』
評価させていただいたポイントは二つあり、一つ目はストーリーについてです。なにかを目指していくなかで、既に自分がもっていたものを失ってしまうというのはとても普遍的で、誰もが共感するストーリーです。もう一つのポイントはキャストさんです。普遍的なストーリーはともすれば「ベタ」になってしまいますが、この作品を「ベタ」でなく固有の魅力をもたせているのはマルタさん含めたキャストの魅力と演技力です。
『ALICE』
こちらも評価させていただいたポイントは二つあります。一つ目は映像の美しさです。モノクロの画面の明暗がはっきりした色調や、水の透明感、美しさは、監督が影響を受けたと公言されているソ連の巨匠、アンドレイ・タルコフスキーを思わせました。二つ目はストーリーです。映像と重厚さと同じようにストーリーも神話のように難解に見えるが、テーマとしてはとてもしっかりとしたものがある、とても重厚なものでした。
次に、それぞれの監督へ質問を行いました。
・『America』主演のMartaさんへの質問!
Q「どういった経緯で、この作品に出演されたのですか?」
A「まず、監督と初めてお会いしたのは別の作品でのオーディションで、そこから監督と交流ができました。そこでの交流がもともとあったので、今作では監督が私にあて書きで脚本を書いてくれました」
Q「共に主演された女優さん、監督さんはどのような方たちでしたか?」
A「今作で私は10代の女の子を演じるので共演した彼女と監督との3人で10代の時のいろんな思い出話をして、役作りをしました。3月の撮影だったので、現場はとても寒かったけど笑いの絶えない現場でもありました」
・『ALICE』監督のSatinderさんへの質問!
Q「どういった経緯で、この作品を製作されたのですか?」
A「大学の先生から自然科学のことを教り、それにとても感銘を受けたので製作しました。水を求めて穴を掘り続けるのは人生と同じで、最終的にはその穴が墓穴となります。ただ、この作品は決して、死をみつめているわけではありません。間欠泉が飛び出すように、自然の生に溢れた作品です。」
Q「『ALICE』という英題ですが、原題は『Kamakshi(カマクシ)』というインドの神様を意味するタイトルですが、なぜこのようなタイトルをつけられたのですか」
A「カマクシとは女神の名前で、与える神様です。その与えるというのが主人公の老婆と繋がっています。そして彼女が穴を掘り続けるのは、一種の捧げる行為なんです」
Martaさんは、非常に魅力的な方で、ポーランド本国で活躍されているというのにも納得しました。
Satinderさんは、作品に対して熱心に語っていられましたが、一転して陽気な面もあり、とても楽しい方でした。
集合写真がブレているものしかありませんでした、、
次のプログラムが待ち構えており、バタバタしていたんでしょうね、、
これも本祭ならでは!!
次回もお楽しみに。
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