【本祭レポート】11/29 コンペティションB

本日2回目となるブログは
コンペティションBです。

前回ご欠席の『Darling』の制作陣にお越しいただき、大人数のトークショーは大変盛り上がりました!!

トーク担当の平澤がお届け!

↓↓↓

11月29日(火)19:25~
コンペティションB


●登壇ゲスト

『The Noise Of Licking』
監督 Nadja Andrasy

『Pokey Pokey』
監督 Junjie “Jake” Zhang

 『Darling』
監督 Sebastian Schmidl 
撮影監督 Georg Weiss
プロデューサー Alexandra Makarova




まずは、実行委員による作品講評です。

『The Noise of Licking』
キャラクター同士の視線や目そのものの描写に惹かれました。この作品の独特の雰囲気に、植物の葉一枚一枚の動きにも目が離せないくらい引き込まれました。


『Pokey Pokey』
一番印象的だったのは子供に見せたくないものを見せまいと目を潰すという場面です。よく耳にする教育上良くないものとされることから、親は子供をどう守るかという視点で、親子の関係を考えながら見ていました。


『Darling』
登場人物の心理的な葛藤がよく伝わってくる作品だと感じました。最後に老人ホームへ向かうハンスと父、電話を終えたタマラが車を走らせるラストシーンでは、それぞれの人生の希望を想像しました。



ゲストの方々へは、前回と同様に制作のきっかけとこだわった点をお聞きしました。
前回のトークショーの模様はこちらより↓

今回のレポートでは、『Darling』の監督と撮影監督、そしてプロデューサーのお三方にお聞きした制作のきっかけと作品へのこだわりをご紹介します。


・制作のきっかけ
みなさんは昔からのご友人で、イタリアの写真家による認知症の夫婦をモデルにした作品に影響受け、人間関係に焦点を当てた作品作りを目指していたそうです。
こうした作品制作へのアイデアは長い間3人によってあたためられてきました。『Darling』では、ちょっとしたすれ違いで壊れてしまうような、複雑な、そして非常に脆い男女の関係をテーマにされています。
・こだわり
撮影を行った家のロケーションであるとお答えいただきました。
映画のシーンのほとんどは家の中で撮影されています。
ぽつんとひとつだけたたずむ家での撮影は監獄にいるような閉塞感を伴うものだったそうです。
これには、俳優の方々のリアルな演技を求めるために、作品により強い臨場感を作り出すという意図があったそうです。
レポートも折り返し地点!
明日は5日目の様子をお届けします✏️